itoh-imaginary0205のブログ

ゆかしい雑記物。はたまた備忘録。

精神と脳の関連性について

 

https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3442/2071010/index.html

 

NHKのドキュメンタリーは、とても面白いですね。この時の内容も例外ではありません。以下は簡単な感想コメントです。

ロボトミー手術とは、精神疾病が脳の問題だとして、脳の一部(前頭葉)を切断する医療行為のことです。精神科と脳外科を合わせて「精神医学」の誕生とNHKは紹介していました。

しかしながら、当然、ロボトミー手術はタブー視されています。精神の問題は、脳だけでは解決できない話だからです。

脳が切除され、他の身体や精神に異常をきたすような副作用が起こるのを、生みの親は考慮しなかったというのです。

ロボトミー批判の代表作、”カッコーは巣の上で”(1975)を私は観ましたが、まさに生命と自由意思の衝突と感じました。

精神病院に送られた主人公は、精神病院の冷淡な環境を知り、患者たちに「遊び」と「反抗」を与える存在になります。彼のその反抗的性格と問題行動から、病院側はロボトミー手術によって、最終的に解決を図ります。しかし、その精神部分が取り払われるだけでなく、主人公は植物人間へと変えられてしまうのでした。(あらすじ)

今回の番組をみて新たにした点は、皮肉にもロボトミー手術が、脳外科を高度に押し上げたことです。特に記憶を司る部位が海馬だと発見されたのも、ロボトミーによる患者のおかげとされています。

 脳を触ることは、神を触る行為に似ています。それと同時に、謎に満ちた存在だから気になって仕方ないほど、厄介なのです。

ロボトミー手術についてあまりよく知らなかったので、かなり分かりやすくて勉強になりました。ですが一点、司会の方がアクションが大げさというか少し偏見がまじって話されているところが目に留まりました。吉川晃司さんももっと表に出て欲しいなとも思います。