itoh-imaginary0205のブログ

ゆかしい雑記物。はたまた備忘録。

小池百合子の変

(個人的な備忘録程度です。毎日新聞は登録していないので、表示がお願いになってますね。笑)

先日、希望の党が公認の一次候補を発表しました。

192名の候補の中から民進党出身議員が110名となりました。

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民進党側からは「苦難」、小池百合子氏からは「排除」の結果と考えられるでしょう。

http://m.huffingtonpost.jp/2017/10/03/kibou2_a_23230663/

関東中心の49の選挙区で公認が変わったとされているので、希望の党の意向が強く反映されているのでしょう。

希望、192人を1次公認 民進予定者から110人 - 2017衆議院選挙(衆院選):朝日新聞デジタル

ちなみに東京は25の選挙区があり、前回の2014年の衆院選は自公合わせて、22+1勝。残りは民進党の長妻氏と日本維新が1勝しています。

【衆院選】:衆院選2014:開票結果・速報:小選挙区・東京:選挙:読売新聞

このままでは野党は勝てないと踏んでのことだと思います。

 

新たな阻害要因も存在します。それは民進党から新たに結成された立憲民主党の存在です。彼らは、共産党との選挙協力に向かったので、希望とは一線を画します。現在公認の数は増えつつあります。

衆院選:立憲民主党、50人超擁立へ - 毎日新聞

 

こういった野党の全体の流れと、対して、与党の自民党の反応はどうなっているでしょうか。

安倍首相は希望の党が寄せ集めの「野合」であると批判し、政党ではなく、べつに「政策」の実現を訴えています。

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野党の一体性が解体されるなか、与党の批判は大きな痛手になると考えられます。

 

では、なぜこんなにも希望の党が報道され、注目だけが浴びるようになったのでしょうか。それは第3極ではない、政権選択選挙の期待があったことです。

衆院解散:希望、合流で対決へ 安倍政権問う総選挙 - 毎日新聞

それは小池百合子個人への期待が高すぎた部分もあります。テレビでは、ポピュリズム的な手法で抵抗勢力を作った小泉の再来と呼ばれていました。

小泉と明確に異なるのは、党の実質的な権力を握っているか否かです。

どれだけ2ショット写真にお金がかかっても、卓抜した知恵を持っていたとしても、知事である立場を変えない限り、単にポピュリスト。ポピュリズム政党とも異なるのは明確です。

都政と国政では25の選挙区、1ブロックに対して地域が違うのも明らかで、単に都政を良くするためだけでは動きません。

そして、最近の「刺客」という排除の流れは、小泉の時とは違和があります

民進党を飛び出して立憲民主党から出馬する前職には積極的に「刺客」を差し向ける一方、無所属で立候補する民進党出身の前職には公認候補者をぶつけることを見送るなど、戦略も浮き彫りになった。

【衆院選】希望の党公認、苦肉の調整 「地盤」「刺客」で悲喜こもごも 連合は候補者を個別に支援へ - 産経ニュース

立憲民主党を敵とみなして刺客を送るとは、つまり政権に対する抵抗勢力という意味はなくなっているのでしょう。排除は野党同士の低迷でしかありません。

このツイートが分かりやすい表現です。

 

希望は新党であり、立憲民主党という新党に喧嘩を売り、日本維新と共存するために働いているようです。

ここに自民党は出てきません。どこにも権力に対する脅威になってないのです。

 

公明党はどうでしょうか。

公明党の立候補予定者がいる選挙区には擁立が見送られた。小池氏の威光が強い東京では、小池氏とパイプがある自民党東京都連会長の鴨下一郎環境相の13区が埋まっていない。(同上)

 まず、都政で都民ファーストの会選挙協力によって新しい風に相乗り、自民党から離れたかのように報道されました。

公明党側は都民ファーストと政策の合意により、選挙協力をすることになっていました。

都議選候補を相互推薦 | ニュース | 公明党

都議選の議席を見ると、自民党は過去最低の23議席に失速しました。公示前は57です。一方の都民ファーストの会は55議席を獲得し逆転が実現します。公明党との協力もあって、過半数を超えます。

2017都議選:朝日新聞デジタル

 ですが、実際のところ公明党は協力をしてもしなくても、自民党議席は減ったとする見方もあります。

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ただ、国政の場面で、あくまで公明党を配慮する必要性はないでしょう。公明党は都政だけ政策面で支持したのです。

国政の場面で融通が利く新党は、政策面で臆せず分断していった方が良いのではと、これは個人的な意見です。

確かにすでに連立政権の持続性を残している公明党のほうが有利です。ですが、公明党に対してどうも中途半端ではないでしょうか。