itoh-imaginary0205のブログ

ゆかしい雑記物。はたまた備忘録。

”帰ってきたヒトラー”(2016) 現代に燻る対立

今日は映画感想です。映画はドラマに富んだものから現実に近いものまで、極端に線を引くことができない魅力があります。 今回もそのひとつ、”帰ってきたヒトラー”を紹介します。 この作品は、「政治を身体で感じる」だと思います。 政治を肴にして喋る人は往…

書評:高安健将(2018)『議院内閣制』責任政治のために

議院内閣制は日本とイギリスで共有する政治制度です。では、具体的に議院内閣制はどのように機能しているのでしょうか。簡単に出てくる言葉は「議員(院)から選出された人々が内閣を組織して、行政権を得る」だと思います。そして、安倍内閣のように集権化さ…

”スターウォーズシリーズⅦ7(2015).Ⅷ8(2018)”

12月に地上波であった初放送分(7)と続編の8を映画として見に行きました。 やっぱりスターウォーズの魅力といえば善と悪の対決ですよね。しかも善から悪へ堕ちたりするのでその攻防が面白いです。私は1から見始めたビギナーですが、クワイ・ガンジンとダース…

"Split"(2016) DIDと人間の進化を接合させる

『スプリット』という映画を観てみました。M・ナイト・シャマラン監督の作品で有名らしいのですが、私は余りよく知らないもので精神的な部分を扱う作品だなと興味本位で取ってみました。split=割る、裂くと訳されるわけですが、おそらくポスターの裂けた感…

"Tigers"(2014) 獰猛なセールスマン

”汚れたミルク''(2017)を観ました。この映画は、粉ミルクを売りさばく多国籍企業の実状に、ひとりの男が告発する過程を描いたものです。実話をもとにして制作されたものです。 公式サイト 映画『汚れたミルク/あるセールスマンの告発』公式サイト|2017年3…

”西郷どん”を迎えて

今年最後の大晦日に更新します。記事を見てくれた方も、リアルの関係した方々も、今年1年間、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。 今日は、来年の大河ドラマと絡んだ話を少ししたいと思います。林真理子が原作の大河ドラマが始まります。…

精神と脳の関連性について

https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3442/2071010/index.html NHKのドキュメンタリーは、とても面白いですね。この時の内容も例外ではありません。以下は簡単な感想コメントです。 ロボトミー手術とは、精神疾病が脳の問題だとして、脳の一部(前頭葉)を…

参議院と政治史と制度

(備忘録) よく各社の新聞を拝見すれば、容易に理解されるのですが、参議院とは、口を揃えて個性的な期待が述べられています。それは、通説に従って「熟慮」「再考」「反省」を促す議院としての役割です。一部に、衆議院に対する差別化を目的に考えられるので…

ありありと 身に震わせ たがためになす その怒りよ

"Memento” (2000)不確かな記憶の断片

こんにちは。今日も映画の感想です。映画「メメント」は知る人は知っている作品です。難解中の難解さゆえ、記事にしようか迷いました。 また、ほとんど語り尽くされている気もします。とりわけ、以下の記事(サイト)が極限まで考えつくされた良い例です。ここ…

"CHRONIC"(2015) 死は人の「何を」蝕むか

邦題は『ある終焉』2016。「chronic 」とは英語で「長引く、慢性的な」といった形容詞を示しています。この映画は、長引く病、と意訳できるかと思います。より分かりやすく、解説で具体的に述べられたブログは以下です。私のより、こちらを強く、お勧めしま…

"ARRIVAL "(2016)

何日か空きました。ブログのネタ探し的な要素がだいぶん反映されてますが、映画紹介、あるいは考察や刺激を与えられないものかと、わたしは考えてきました。 今回は、SF映画”ARRIVAL"(邦題『メッセージ』2017)に対する記事でその感想コメントです。見てみた…

溢れんばかりの

《文章を書くときの私の心理》 知識を並べるだけで満足するのは、他人の考えを頼ってコピペしているから 知識を増やすだけで満足するのは、自分の意見に自信がなく、不安だから 知識を自論のなかに無理やり引っ張るだけで満足するのは、自分の意見を絶対のも…

"ズートピア"(2016) 動物たちの楽園を求めて

ズートピア、いわゆる動物たちの楽園。 この映画は子供が観ても大人が観ても、とても意味のある作品だと思いました。 私はこういう少しディズニー系の映画は苦手でしたのですが、登場してくるキャラクターたちの表情豊かな顔や動きは、とっつきやすくて笑っ…

ベーシックインカム(追記)

山森亮さん(2009)の書評を書きました。 その最後段落に「よく分からなさ」で文を閉じてしまったことが、けっこう心残りになっていました。 (うまく理解も、そして平易にも伝えられなかったです笑) なので、今日はもう少し本書の訴えを具体的に足したいと思い…

10月のさいご

よどんだ雲とわずかに映える青の空 動き出す電車に揺られながら ドアから風の冷たい手が わたしの顔肌に触れる 思わず鼻をすすって、待つ ストンッ あったかいおでんが、わんさかやってきた

ペーシックインカムとは?《書評》

山森亮(2009)『ベーシックインカム入門』光文社新書。 ベーシック・インカム入門 (光文社新書) 作者: 山森亮 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2009/02/17 メディア: 新書 購入: 24人 クリック: 276回 この商品を含むブログ (128件) を見る 本書は2009年に、…

"Stranger than fiction"(2006)

映画の紹介と感想です。 前置きですが邦題(「主人公は僕だった」)と映画の内容が、ズレているような気がしました。 (Truth is)"Stranger than fiction" で「フィクションより奇妙だ」転じて「現実は小説より奇なり」という語呂合わせになります。 この題から…

開票と実感

立憲民主党の議席が思っていたよりも伸びました。この感覚は希望の党が失速したことや、そして枝野さんの熱い演説模様のメディアの報じられ方によって、巻き上がったのでしょうか。もしやツイッターの反応も作用したのでしょうか。 議席の予測に関して、開票…

映画感想。人間的なもの。

『T2トレインスポッティング』(2017)をレンタルして観てみました。イギリスのスコットランド制作で、原作は有名な小説に依っているそうです。動機は、映画の独特性と個人的な関心と重なったからでしょうか。 以前に「トレインスポッティング」(1996)を観て、…

(2)「希望」の導き?

今日は自民党の次に「希望の党」を簡単に整理したいと思います。というか、今日の話は、政治理論?思想?なのかな、それをピン留めすることを目的にします。希望の党を掘り下げたりはしませんし、この政党を掘り下げるほどの何かが、今は浮かびませんw 余談…

「安倍首相」を眺める

(1)自民党に関連したお話です。 政治の基本から、「安倍首相」を眺めていきたいと思います。ブログなので普段通りリンク貼り付けたり、自由にやっていきます。いつも駄文ですが、読んでくれる方の何らかの刺激になれば幸いです笑 【自民党と内閣の連結?】 …

各党の動向(1)自民党

(1)の続き。教育の無償化や社会保障についての要旨をピックアップしました。 以前の2014年の自民党公約では、どのように書かれているでしょうか。 各分野のスローガンは「○○を取り戻す」でした。初めは誰から取り戻す?と思ってました。何時の主体が明白では…

衆院選2017の所感。各党の動向(1)

(駅構内に張り出された選挙ポスターが並ぶ。) 所感 希望の党の失速?という感じのニュースを見かけましたので、小池氏の影響力は弱くなりつつあるのでしょう。正確には判断しかねますが、下の記事の通り、野党の立憲民主党と票が割れるのはほぼ確実です。 自…

『神の値段』第3回

第二回から順次、残りも抜粋していきます。抜粋が下手くそ!と記事を書きながらに、すごく思います。ともかく気を取り直してやっていきましょう。 前回から通底しているのは、 「芸術(アート)とビジネスはどのようなバランスをとっているのだろうか?」 とい…

『神の値段』第2回

第2回は、引き続きセリフや表現の各シーンを抜粋しました。私個人の印象に残った言葉の数々なので、あてにならないかもしれません。ですが、もしこの本を手に取る機会があってもなくても、本を読み、あなたの印象に残った言葉を連ねてみるのも面白いと思いま…

『神の値段』第1回

何日か前に『神の値段』についてブログを投稿しました。その投稿は書評みたいに紹介してないので、改めて紹介を挟みつつ、印象に残った各シーンを抜粋していきたいと思います。 (全3回) 『神の値段』は2016年の「このミステリーがすごい!」の大賞作品で、現…

夜の浅草寺

なかなか寺のライトアップは見たことなかったので、わたしにとっては貴重な経験でした。 荘厳で静寂な世界が、ここにありました。 人も少なかったので、落ち着いた雰囲気を味わえるかと思います。出店はほとんど閉まっていますが、いくつか開いているお店も…

点火

黒く新装したアスファルト 打ちつける雨粒 反射する白い街灯が 花火に似て美しい 車線をゆく自転車はそぞろと 雨避け小さな光を放つ 水は飛び跳ねて、楽しくパチパチ 続けざまに 線香花火

徒然に思うこと

連日のように希望や立憲民主党の報道やツイッターが流れてきます。 いかんせん、どこを指標にして投票すれば良いかが釈然としない。 憲法の改正の是非についても、なぜ長年ものあいだ「憲法」そのものが重要な争点に挙がるのでしょう。 学者ではないので、政…